骨盤と「痩せる」という関係を科学する
子供を産んでから、妊娠中に増えた体重が戻らず、いくらダイエットをしても痩せないという方は、骨盤の歪みが原因かもしれません。骨盤の歪みとは、日常の中での動作や癖、筋力の低下などが原因で起こります。まず、自分の骨盤が歪んでいるかどうかをチェックしてみましょう。
骨盤が歪んでいるかをチェックするには、まず仰向けになり、足の裏を合わせて膝を開きます。この時に膝が床から離れないよう意識してください。簡単に開くことが出来る人は、骨盤が開き気味の人です。また、仰向けになって、足をM字に折り、膝が床から離れずに簡単にできる人は骨盤が閉まっている状態です。この2つをして、どちらも辛い方は骨盤が固くなっています。骨盤が開いていても、閉じていても、骨盤が歪んでいることになりますので調整が必要になってきます。
骨盤は、体の中心で内臓や筋肉を支えていますので、歪むことにより、支えていた内臓が下がってしまいます。その為、下腹部が前に出てきてしまったり、ヒップが大きくなったりと贅肉が付きやすい状態になってしまいます。痩せる為には、骨盤調整し、内臓を元の位置に戻してあげることが大切になってきます。しかし、科学的なところから言いますと、骨盤の極端な歪みというものは本来発生しにくく、贅肉が付く理由としては、多少の歪みが原因で神経が圧迫され、新陳代謝が衰えることが原因とも言えます。新陳代謝が悪くなりますと、どうしても脂肪燃焼力が落ちてしまいますから、贅肉が付きやすくなるという見解もあります。しかし、骨盤の歪みが贅肉をつけてしまう可能性があるならば、対処していきたいですよね。
骨盤調整をすると言っても難しく考えることはありません。自宅での簡単ストレッチでも十分に歪みを解消することができますので、試してみましょう。簡単にできるのが、骨盤回し運動です。両足を肩幅で開き、骨盤に手を当て、フラフープをしているように腰を回します。この時、水平に回すように意識しましょう。立っているのが辛い人には、お尻歩き運動をお勧めします。お尻歩き運動は、足を伸ばした状態で座り、体を使ってひねりながら前進します。体を大きくひねる運動でもありますので、脂肪燃焼の効率が上がり、ダイエットにも効果があります。寝ている状態でも骨盤調整できる方法としては、仰向けに寝転んでお尻を浮かすイメージで上に動かします。この時、両手で支えましょう。3秒程度静止して、ゆっくりおろします。ベッドの上でできる簡単な方法なので、就寝前に試してみてください。
骨盤調整をしながら、簡単にすぐダイエット効果を実感する方法として、骨盤枕というやり方があります。これはバスタオル2枚あればできますので、どれだけ自分の骨盤が歪んでいたかを実感することができると思います。まず、バスタオル2枚を固く丸めてください。そしてそれを紐でいいので縛ります。これで骨盤枕の完成です。骨盤枕の使用方法は、まず両足を揃え座って下さい。お尻のあたりに枕を置き、背筋をまっすぐ伸ばします。枕がずれないようにしっかり押さえ、体を後ろに倒していきます。この際、腰に痛みが走るような場合はすぐに中止してください。寝転がることができたら、手を頭の上に伸ばします。つま先はハの字になるように付けましょう。これを5分程度そのままの状態でキープしてください。起き上がる際には、腰を痛めないように、前にではなく横向きで起きるよう気を付けましょう。この骨盤枕を使用すると、すぐにウエスト周りが細くなっていることに気付くと思います。骨盤枕を使用したことによって、内臓が正常な位置に戻り、本来の体型に戻ります。すぐに実感できた方は、骨盤の歪みがあるかもしれませんので、調整をしていくことを続けましょう。この骨盤枕の効果は1日で戻ってしまいますので、毎日続けていくことが大切になってきます。
骨盤の歪みからはっきりとした肥満に繋がる要因は断言できませんが、骨盤が開いている人が正常になった場合、食欲中枢への神経伝達が正常になり、過食が治まるという傾向はあります。骨盤と痩せるという関係は少なくともありうると言えるでしょう。
骨盤の歪みは日常生活の中でも改善することができます。歪みには、姿勢がとても関係しており、常に猫背でいる方や足を組んだ座り方を良くする方は、歪みやすいです。まずは、その姿勢から直しましょう。筋肉の衰えでも内臓は下がってきてしまいますから、骨盤調整と共に筋力のアップをすることで内臓をより支えることができます。筋力をアップすることで、新陳代謝も上がりますから、ダイエット効果が期待できます。
ご自分でできることにプラスして専門家にチェックしてもらい骨盤矯正を定期的に行うことが「痩せる」「スタイルの良い」目標に近づくでしょう。
是非ご相談いただけたら幸いです。
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