当整骨院で扱った交通事故患者様の事例1
交通事故の概要
自宅へ帰ろうとしていつもの道路を運転中にわき道から車が一時停止をしないで飛び出してきました。
それを避けようととっさにハンドルを切った際に民家の塀に激突し頸部と腰を痛めた事例。
正面から塀に衝突したために前方へ体が投げ出されたのをシートベルトで止められた時に強い前方移動のエネルギーが生じ頸部と腰部に損傷を負ったもの。
そのまま相手は走り去ってしまったため恐らく、相手は自分が原因で交通事故になったという自覚があるかどうかは定かではないがこの場合でも交通事故は成立する。
ただ、当て逃げであっても重大な障害や死亡事故でもない限り警察は後日相手車両を探し出して交通事故の対応になったというのをあまり聞いたことがないので実際、探しているかどうかは不明である。
患者様の状態
歩いてこれる状態で近所の方だったため当院の存在をもともと知っていたため小さなお子様連れで来院し毎回ベッドサイドにてお子様はおもちゃなどで遊びながら患者様の施術を行った。
衝突度合い
実際には車と車は直接接触していなかったのと、ドライブレコーダーを装置していなかったため相手車両と交通事故の状況を残す客観的な証拠がなかったため患者様は事故の証明をするために近所の防犯カメラや目撃者探しに大変な苦労をされたが決定的な証拠がなかったが、症状があったため施術の必要があり当院の目を普段通ることから整骨院で交通事故の施術ができることを知っていたために相談出来た。
患者様が相手車両の数字のみナンバーを覚えていた。
相手車両の色は白。
車種は何となくこんな形という程度しか覚えていなかったのと車に詳しくなかったために車種の特定はできなかった。
警察が来て事故届を出したが施術期間の3か月を経過しても警察からの相手車両の情報はなく捜査していないと思われる。
保険会社の対応
相手が特定できていないため患者さんの損保で人身傷害にて対応することとなった。
当初、健保併用でとのことだったが一括対応となる。(のちに健保併用)
施術の経過
頸部痛、腰部痛
腰部後屈時痛、SLR60°に放散痛出現も目立った神経学症状なし。
頸部前屈時痛、右上腕二頭筋屈曲時MMT3、手関節背屈時MMT3も目立った神経学症状なし
当院での施術
当初、痛みが強かったためにカウンターストレイン(オステオパシー施術の一種)を多用しアイシングも併用し初期症状の軽快に重点を置き2週間施術。
その後、症状回復に伴いトリガーポイントにて筋緊張の強い個所を局所施術を行ううちに頸部、腰部の可動域が改善してきたためにこのままの施術で強弱を調整しながら行った。
後遺症もなく施術2か月半でほぼ軽快した。
総括
今回の事例でもドライブレコーダ装着の重要性を再認識した。
相手車両が確認ができていたら当初から相手損保にて一括対応できていたものと思われるが今回はご自身の損保の人身傷害保険にて対応することとなった。
整形外科にかかっていなかったために当院より信頼できる整形外科を紹介し指示通り通院し当院にも並行して通院された。
まず、整骨院に通うということを知っていた事と、信頼のおける整形外科をご紹介できたことが非常に良かったと思う。
ご本人にはドライブレコーダーの装着を強くお勧めいたしました。