損保の担当者からの連絡について

人身の怪我を担当する損保の担当者の方を「アジャスター」と言いますが、交通事故によって負ってしまったお怪我の回復までをサポートするお仕事をしている人たちで私も様々な方と今までお仕事させていただきましたが良い人が多いものの、時々「おや？」っと思う人もいるのが事実です。

お怪我を負うと、お体の回復の為に病院や当院の様な整骨院で治療を受けることになると思いますがそれに関わる人間様々「立場」と言う物があります。

患者さんは「怪我を治したい」

医療側は「治療により回復させたい」

損保側は金銭により補償をしますが、「早く終わってほしい」が本音です。

当院でも1ヶ月で終わる人もいれば6カ月を超える方もいますし、毎日に近い頻度で通う方もいれば、3か月で3回しか来ないで終わる方もいます。

患者様側も「行きたいけど忙しくて行けない」、「仕事で・・・」など様々な理由がありますから当院では日曜や祝日も場合により開けて対応しておるところです。

損保側もお怪我を治すために金銭面でのサポートをする立場なのですが、その支払いは営利と経営上「少ない」に越したことはありません。

そのため、「打ち切る」ために担当の方は様々なことを「患者さん」に連絡してきます。

これはお仕事なので仕方がない面はあるのですが、よくよく注意してほしいのが、

事故発生から3か月目になると連絡が来るケースが多いです。

担当者：「ええと、そろそろ3か月になりますが交通事故のお怪我は3か月が限度ですから・・・」←3か月と言うのはあくまで損保側の希望で、誰もかれも線を引いたように3か月で症状が良くなるか？と言えばそんなわけないでしょう。

「大体、3カ月で皆さんよくなります」「医学的には3カ月で・・・」

これらも一緒です。

そりゃ、1ヶ月でよくなる人もいますし、6ヶ月までかかる方もいて当然です。

「整形外科の方にも通われてますか？最近行かれていないようですのでそろそろ整骨院の方も終了です」←これは打ちきるための方便ですが、やはり整形外科も定期的に通っていればこういう事を言われなくて済みます。

なので、当院では整形外科との併診を勧めております。

ただ、整形外科の先生の中には整骨院に対して理解の無い方もいますので当院ではキチンとした先生をご紹介いたします。

損保の担当者で特に困ったケースを２つご紹介します

困ったケース1

担当者（以下、アジャスター）アジャスター：「そろそろ今月で当社としての対応は終了になります」←こう聞くとそういうものなのかな？とまだ痛いのに患者さんは思ってしまいます。

そこでしぶしぶ「分かりました」と患者さんは答えるわけですが、その後医療側にはこのように連絡が来ます・・・

アジャスター：「OOOさんの方からもう終了で良いですと連絡がありました」

と翌月半場になって「今更感」が出たころやっと連絡が来ます。

あくまで患者さんが終了で良いと言ったと伝えますが、実際は損保側が何も知らない患者さんにそのように話を持ちかけるという担当者の作戦です。

私たちは「あれっ？あの患者さん最近来ないな？」と思っているところに何日も経ってから損保からやっと連絡が来ます・・・

アジャスター：「患者様からもう終了で良いと連絡がありましたので」と自分たちの都合のいいようにこちらに伝えるわけです。

実際は損保の担当者が患者さんに「当社の規定で対応は今月末までです」というように話を持って行ったのですが・・・・。

何も分からない患者さんはそういうものなのかな・・・とまだ痛いのに諦める方も出てきます。

治療者側も「ああ、患者さんから終了って言ったのか・・・」と不思議に思わないケースもありますね、これでは。

こういうやり方は実に不親切極まりないやり方だと思います。

困ったケース2

「整骨院にかかりたい」と損保担当者に伝えると、

「分かりました」と了解してくれますが、「整形外科医の同意書」を提出を条件にしてくる担当者がいます。

これは患者さんの整骨院への受診抑制につなげるのが主な目的ですが、医師にも患者様へも手間を煩わす非常に悪質な担当者です。

書面で医師の同意書が整骨院受診の条件などと言う決まりはありませんし、ほとんどこのようなことをしている担当者はいません。

どうしてこのようなことを言ってくるかと言えば早く打ち切る事が会社の利益になるからです。

このような担当者ばかりではなくほとんどいい人が多いですが、損保は基本的に皆、早く打ち切りたがります。

しかし、そうは言っても被害者に寄り添う担当者が「良い方」です。

ただ、非常に軽微な交通事故で何カ月も・・・となると損保側としても疑義を持つのは当然だと思いますのでケースバイケースだと言っておきます。

交通事故と一口に言っても色々な様態、損傷程度、事情、相手との感情問題、身体の具合、損保担当者の立場・・・・があります。

交通事故に関わる人間、それぞれ立場は様々あるのは理解いたしますがキチンとやろうとしているのに不誠実な対応をされるとこちらもさすがに遺憾に感じます。

まずは交通事故にあったら当院に御相談下さい。