整形外科との医接連携の大切さ

整骨院は手を使った施術や電気治療などを通して患者さんの怪我、受傷原因のある身体の不調や痛みを改善する治療施設です。
スポーツ外傷、寝違えや、ぎっくり腰、捻挫、打撲、肉離れ、等の症状がある人のほかに交通事故によるむち打ちの治療に来る人も多いのが特徴です。
交通事故によるむち打ちは頸椎ねんざや頸椎挫傷とも呼ばれる神経症状のことで、症状の出方や出るまでの時間には個人差があるので事故当日には何ともなくても後日に痛みが強くでる可能性もあり、定期的に通院することで症状を和らげることが最善の治療法だと思いますし、現実問題として通って症状が緩解している方を今まで多く診てきました。
しかし、中には整骨院の範囲を超えた重篤な症状が隠れている場合もあり、整骨院でこれらの治療をすすめていくためには専門病院や近隣の整形外科との連携が非常に重要です。医者写真

整形外科では医師による診察や精密検査が受けられ、必要であれば外科手術を行うことももちろん可能ですが、診察後も頻繁に通うとなるとスムーズに予約がとれなかったり、待ち時間が2時間、3時間と長かったり、多忙な担当医とじっくり話せるような環境が整っていなかったりと困難な点も多いことを聞きますし、お忙しい方にとってそれは時間のやりくりや待ち時間の長さは非常に難儀な問題でしょう。

その点整骨院ではさほどの待ち時間もなく通うことができ、アットホームな環境で、短時間で施術が終了するので事故後の精密検査や必要な外科治療は整形外科で受けて、以降のリハビリともいえる通常の治療は日常的に通える整骨院で受けるというように分散することで患者はもちろん、整骨院から患者さんの紹介もされますので病院と整骨院にもそれぞれメリットが生まれるのです。
なによりそれは「患者さん」に最大のメリットがあります。
整形外科と医接連携の方針をとることで、整骨院は医師の診断に基づいた指示のもとで患者さんに適格な治療をすることが可能になり、また整形外科側も整骨院と患者さんの状態や体調などの情報を共有することでなにか異変があったり、改めて検査が必要な場合にはすぐに対応することができるといえます。
整形外科と整骨院がそれぞれできることの専門性の境界線を明確にして連携することで互いに負担をかけずに信頼関係を築きながら的確な治療にあたることができるのです。

しかし実際は様々な理由からそううまくいかないことを残念ながら経験します。
それは医師から見たら「整骨院」は何をやっているかわからない・・・・・という心配からの誤解も多分にしてあるのは間違いありません。
「施術の禁忌を分かっているのか?」「暴力的なバキバキする施術をするんでは?」「どんな人かわからない」
実際先生に施術をお見せするわけではありませんからそれは無理もありません。

当院では先生の立場も考え、そういった誤解を解いて連携していただけるよう努力しております。
なによりそれは「患者様のため」でもあります。

時代は逆風向かい風ですが、それでも前へ進まなくてはいけませんので粉骨砕身頑張りますよ!

 

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