選手の気持ちとスポーツ現場で起きる怪我の解決のお手伝い

スポーツ選手に怪我はつきものです。小さなけがでも放っておく事なく適切に処置することで後の健康管理に役立ちます。
怪我から早期復帰したいのであればリハビリは必要不可欠です。辛く厳しいものという認識がされているかもしれませんが、本来はリハビリによって今までより強くしなやかな肉体を作り上げるという解釈が見直されています。怪我をした部分の機能を取り戻すのと同時に今自分の弱点である部分を見つけ出し同時にトレーニングすることで、選手として復帰した時には、今まで以上の活躍が見られるはずです。その際にはしっかりと指導してくれる専門のスタッフの下で行われることが大事です。
怪我をした選手は自分の怪我を責め、落ち込み、つらい気持ちで練習や試合に参加しなければなりません。
自分もキックボクサー時代に試合一週間前で拳を痛めたり脛を打撲したりなんて日常茶飯事でした。
一度は決まっていた試合の2週間前に鉄アレイを持ったままシャドウボクシングをしていて転倒しコンクリートの床と鉄アレイの間に指を挟んで粉砕骨折して試合がキャンセルになったこともあります。
右ろっ骨を骨折したままプロテクターで保護し空手衣の中に忍ばせてフルコンタクト空手の試合に出たこともあります。
スキーで猛スピードで止まり切れずに崖から転落して肩関節脱臼もしました。
そんなこんなで怪我が絶えずに私も当時はよく整骨院へ通いました。
しかし、一流のスポーツ選手は何度怪我をしても乗り越えてきました。その時に適切な声掛けやその時にしかできない役割を教えてくれる人がいたのでしょう。今まで勝つ事しか考えていなかった選手生活を外から一歩引いた目線で見ることが出来る良い機会かもしれません。出来る練習に積極的に参加することで、仲間とのつながりがより深いものになるのではないでしょうか。
練習、休養、栄養がどれが欠けてもスポーツの上達や目標達成のためには不可欠です。
特にけがをしている時の「休養」や「治療」は必須です。
その時に「休む勇気」を持つこと、指導者は「休ませる指導」をすることが重要です。
「休むな!」「根性!」「根性!」と熱血指導をする監督や指導者はそこらあたりのバランス感覚が大切だと思いますね。
特に体の出来上がっていない8歳~15歳の少年に無理くりスパルタ的に練習させても怪我するばかりです。
骨の成長が完成していない時期でもありますし、筋力も発展途上です。
そうなっては競技自体楽しめるとは思えません。
「弱音」を叱咤激励する、鼓舞するというのは必要ですが・・・・・。
長く選手を続けたい、またはスポーツを楽しみたい方は燃える気持ちもわかりますが、全体の「急がば回れ」を実践すべきと思います。勝負ですから「根性」「精神力」を養うことは言うまでもなく大切ですが、日本はそこを重要視するあまり人間の生理的構造機能を無視してきたきらいがあります。
はやる気持ちを抑え「休む」ことも精神鍛錬の一環だと私は思います。
「さぼる」のと「休む」のは違いますからね・・・・。
スポーツの場で怪我をしないようにウォーミングアップは適切に行いましょう。過去の傷あとや慢性的に悪い箇所は練習直前に温めておくといいでしょう。

ストレッチは大切ですが、スポーツの前と後ではやり方が異なります。
昔は反動をつけないでゆっくりやれと指導されていたと思いますが、それは試合後の話・・・・・。
そういうこともご来院されれば指導いたします。
ストレッチは体を柔らかくする作用の他に脳内をリラックスさせる効果も期待できます。
スポーツをする頻度も大事です。あまり無理な練習を重ねると筋肉の疲労回復が間に合わず怪我の原因になることがあるので適度な量を心がけましょう。
私が悪い見本です(笑)
ベンチプレス150Kg挙げていて肩を痛めたのに続けていたため悪化しました。

そういうことは控えましょう。

スポーツ外傷