その頭痛、筋肉が原因かも?

頭痛の画像頭痛に悩む人は多いですが、その原因や程度はさまざまです。

時々起こり、頭痛薬で相当程度緩和できるのはまだ軽症のほうですが、中には立っていられないほどの痛みで仕事や家事にも支障が出る人がいます。鎮痛剤で痛みを抑えるのは簡単ですが、あくまでも一時的な処置に過ぎません。また鎮痛薬を飲み続けると、耐性ができてしまい、効き目が弱くなっていきます。ひどい頭痛に悩まされている人は、まずは原因をつきとめ、適切な治療を施すことが大切です。


緊張型頭痛とは、首や肩などの筋肉が緊張して固くなることが原因で起きる頭痛のことです。慢性的な頭痛になりやすく、ひどい時は数日続きます。頭痛薬で緩和することはできますが、原因が筋緊張ですので、固くなった筋肉をほぐさなければ根本的な解決にはなりません。子供から大人、高齢者まで幅広い年齢層で起きる緊張型頭痛について、特徴や予防法などを見ていきましょう。頭痛のイラスト
筋緊張が原因であることは既に述べましたが、その筋肉の緊張を引き起こす原因となると実にさまざまです。デスクワークなどで同じ姿勢を続けるなど、身体的な負担も原因ですが、ストレスなどの精神的負担も無関係ではないと考えられています。人の体はストレスを感じると神経が高ぶり、筋肉が緊張するようにできています。自覚はなくても、仕事や人間関係で慢性的なストレス状態になれば、筋肉の緊張が続き、頭痛につながります。筋肉に負担がかかる身体的な要素とストレスなどの精神的な要素、両方が重なって起きるのが緊張型頭痛です。

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長時間のPC作業など姿勢の他、交感神経活動が高まり筋緊張を助長します。

頭全体が締め付けられるような痛みと持続性、動くと少し楽になる、といった特徴があります。もともと筋肉が緊張していることが原因で起きていますので、臥せっていても楽にはならず、むしろ体を動かして筋肉をほぐすほうが症状が軽くなります。個人差はありますが、痛みの程度はそれほど激しくありません。しかし長時間続くことが多いため、頭痛そのものがストレスになっていきます。人によっては肩凝りやめまいを併発します。
頭痛に限らず、筋肉の緊張は痛みの原因となり得ます。腰痛もその多くが筋肉の緊張が原因と考えられており、デスクワークや運動不足、合わない枕などが影響しています。内視鏡手術、開腹手術も筋肉を切り開くため、その後筋肉が修復した後も固くなりやすい傾向があります。手術をきっかけに頭痛や腰痛を発症する人がいるのはこのような仕組みからです。筋肉が緊張すると血流が悪くなり、筋肉の中に老廃物が溜まります。溜まった老廃物が周囲の神経を刺激し、痛みとなって表れます。
緊張型頭痛の治療法ですが、症状によって異なります。時々思い出す程度に痛むくらいであれば、痛みが出た時に血行を良くする対策をすれば楽になります。お風呂に入って血流を良くし、肩や首の周りをマッサージすると良くなるはずです。しかし痛みが何日も続く慢性的な症状の場合、根本的な治療が必要です。筋肉が緊張する原因を突き止め、改善していきましょう。筋肉を弛緩させる薬などもありますが、一時的な処置では再発が目に見えています。慢性的な痛みになると、頭痛薬の使用は望ましくありません。薬を常用し始めると、今度はそのことが頭痛の原因になります。あくまでも薬は応急処置であり、根本治療にはなりません。
当院のトリガーポイントセラピーは筋肉の深層まで届きますので緊張型の頭痛には非常に有効です。

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痛みが慢性的に続く場合は、無理な姿勢や運動不足だけでなく、精神的ストレスも大きいと考えられます。ストレスの原因は本人には分かるはずですので、状況を改善する努力が求められます。仕事のストレスは、仕事を辞めてしまえばなくなるでしょうが、簡単に選択できる方法ではありません。別の仕事を選んでも、仕事にストレスはつきものですから、頭痛が治るとは限りません。自分なりにリラックスできる方法を見つけるなど、患者自身の努力が求められます。
もちろん身体的な原因もあるなら、それも取り除かなければなりません。特にデスクワークで運動不足の人は、同じ姿勢を取り続けることが一因となっている可能性が高いでしょう。仕事中でも適当に体を動かすようにしましょう。車通勤、デスクワーク、運動をする習慣がない、と三拍子揃うと緊張型頭痛が起きやすくなります。休日にジョギングをするなど、体を動かす習慣をつけましょう。今は慢性的ではなくても、予防を怠ると悪化し、慢性化する恐れがあります。症状が軽い人も、今から身体的、肉体的なストレスを取り除く対策をしておきましょう。
スマホが普及し始めた頃から、急激に若者の緊張型頭痛が増えています。うつむき加減に長時間操作をするため、首や肩の筋肉が固くなり、頭痛につながっていると考えられます。スマホを操作するときは、なるべく目の高さにまで持ってきて、長時間操作をしないようにしましょう。入浴は簡単に血行を良くできる方法です。1日に何度もシャワーを浴びるくらいなら、1日1回で良いので寝る前にゆっくりと風呂に浸かる習慣をつけるほうが、はるかに身体的ストレスを軽くします。

筋緊張型頭痛の場合(9割の頭痛は筋緊張型と言われています)もちろんですが、筋緊張をとってやれば治ります。
その場合はお任せくださいね。

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